話す
『話すこと』は『放すこと』につながる
「家庭のちょっとした悩みを友人に聞いてもらったら気持ちがすっきりした」
「仕事でのトラブルを同僚に聞いてもらったら気が楽になって解決策が浮かんだ」
あなたにもこのような経験があると思います。
人は自分の心の中の悩みやモヤモヤを、信頼できる人に話して、よく聞いてもらうと気持ちが楽になります。
しかし、その悩みやモヤモヤがとても難しい事情だったり、重い内容だったりすると、話す側も聞く側も双方ハードルが高くなります。
童話の“王様の耳はロバの耳”では、皆さんもご存知の通り、王様の髪を切る床屋さんが、秘密である王様の耳がロバの耳であることを口止めされています。
しかし、誰にも話せない苦しみから、井戸に向かって「王様の耳はロバの耳!」と大声で叫びます。
ずっとこの秘密を黙っていた床屋さんは、やっと本当の事が言えたと気持ちがすっきりします。
でも、その声が全ての井戸に通じていて、街中に広がって聞こえてしまったという物語ですね。
このように人はとても難しい事情を独りで抱え込んでいると、想像以上に大きなストレスになります。
この事は、心の中のお悩みや精神的な症状・つらい気持ちなどにも当てはまると言えないでしょうか。
また、この物語に出てくる井戸を心の奥底や無意識と捉えるならば、井戸に叫ぶこと ⇒ 抑圧などをして溜め込んでしまうことが、街中に広がってしまって大変なことになってしまうこと ⇒ うつ病やパニック障害・不眠といった心の病気や症状になってしまうと解釈できるかも知れません。
と言う事で。
わりといろんな方に聞いて頂いてだいぶ楽になりました。
ご心配かけてすみませんでした。
焦らずに少しずつ解決の方向に進めようと思います。