来年に向けた下地づくりをしています。
本当の下地なので、これから、完全に白で塗る場合もあります。うまく下地を生かして、残す場合もあります。
下地から発展される場合もあります。
この下地は、約数十枚作ります。
全く、雰囲気の違う下地もあります。
最近は、これを四分割して作品の制作に取りかかっています。
下地を作るようになったのは、直接そのまま絵を描くより、深みが出るのと、意外性。を楽しんでいます。
この下地は、デジタルだとレイヤーの一番下で、透かすか、乗算かけるか。という作業だと思いますが。自分ならやらないですね。(笑)
自分の場合、手描きだからやる。という作業だと思います。
白で塗りつぶしたりもするので、全く意味ない。と思う方は、いると思います。
自分もそう思う事もあるけど。工程ですね。気持ちの整理という意味合いもあります。
下地づくりで、実験したりもします。
職人のように、完全分業というか、効率良くを目指していないので。
その日。その時の感情、感動、心の揺れをぶつけます。
その時の感情なので、消したい部分は、消します。また、その上に描くものも、その時の感情だったりするので、なんとも言えません。
下地を超えて、良くなったら、描いていて感動します。
これは、いいものが出来たな。と思ったり。伝わりづらいんですが。
そう考えると、実験だな。と思います。全体的に、アートっていうのは、実験の要素かな。と思います。
効率良く。というのは、仕事には、欠かせない事ですが、効率良くが、全てではないんでないか?と思うのも、人間らしいと思います。完成を想像すると完成を越えて、良くなるか?どうか?が、完成なんですが。その決定は、自分(画家)です。
来年は、またそのへんを突き詰めて、求めていきたい。
手間をかけるというんでは、なくて。あがくというか。どうにかしたいというか。その辺の。簡単に言うと、苦悩なんですが。
そういう作品が、出来れば。
けど、一発で描いて、満足する作品が、出来たりもする時、あるしね。本当、難しいです。